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厳つい容姿の変わったパパ

「怖い人だったらどうししようか」
そう思いながら、待ち合わせ場所の駅前のドーナッツ屋の前で、少しぎこちない指でスマホをいじっていました。
パパ活をするのはこれで3度目。
最初は高校の時、好きなアイドルのライブに行くためにお金が必要で始めました。
初めてのパパは優しそうな会社員のおじさんで、一緒に食事をするだけで3万円もらえました。
それで油断した私は、すぐに、よく相手を見ずに選んだ2人目のパパに無理やりホテルに連れ込まれそうになりました。
なので、それ以来パパ活はやっていなかったんですが、大学生になってからハマった海外のアーティストの日本ライブにどうしても行くために、前に使っていたのと同じ掲示板を開きました。
今回は、しっかりと紹介文やプロフィールを読んで、真面目そうな人を選んでメッセージを送りました。メッセージの送り方でパパに選ばれるか決まるのです。
お相手の要望は休日のデート。
食事をして、ショッピングに付き合って、夕方には解散。
チャットでも下心があんまり出ていなくて、良い人そうでしたけれど、前回の記憶がよぎって、会う直前になって怖くなっていました。
「こんにちは。 カスミさんですか?」
低い声で私の偽名を読んだ人は、180センチはある顔の怖い人で、年齢は30代前半ぐらいに見えました。
「念のために、走りやすいスニーカーを履いてきてよかった。」とにげることを覚悟しました。
けれど、話してみると意外と話しやすい人で、一緒に入ったレストランはカジュアルでいい雰囲気なところでした。
食べながら自己紹介をしたり、お店のメニューにつて話したりしました。
そのあとのデパートでは、服屋を見て回っている時に、デートの時の男性のファッションについて聞かれたり、選んだ服を私に試着させて質問攻めにされたりして、デートを楽しんでいるというよりも助言を求めている感じでした。
終わり際に、事情を説明してくれたところによると、実はパパには彼女がいて、今日は彼女とのデートプランについて助言をもらいたかったのだそうでした。
最後に何か気になったところは無いかと聞かれて、レストランからデパートからまでの距離が遠いとか、私が気になるところを答え終えると、茶封筒をもらってその日は別れました。
「あんな人もパパ活してるんだ」と無事に終わった安心感と、疲労感でその日は帰ってすぐに寝ました。

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